編入試験でネックになるのが「作文」ですね。
気持ちや想いを相手にきちんと伝えられる文にするというのは、容易ではないですね。
大人でも、いざ、書いてみるとなかなか思うようにいかないものです。
低学年の試験では、身近な題材が多い様ですが、学年が上がると題材は身近でも一捻りして出題されます。
中でも聖心女子学院のセカンドステージの作文は簡単ではありません。
新聞を読んで要約したり、そこから読み取れる事を題材に文にする。
お子様方は本当に良く頑張ると感心します。
私自身も初等科生だった頃、決して作文が好きだったわけではありません。
どちらかというと、大嫌いでした。
それには理由が2つあります。
1、とにかく字が汚いこと。
2、4年生の時、お父様のご都合で海外転勤されたお友達にクラス皆んなで手紙を書くことになり私が書いた内容について何故か叱られてしまい、書く事が怖くなった。
それから中等科3年になるまで必要最低限しか「書く」という作業はしないようにしていました。
「こんな事を書いたら叱られるかな」
「こんな事を書いたら笑われるかな」
という思いが強かったように記憶しています。
でも、中等科3年の時の作文で、題材は何だったかもう覚えていないのですが、思い切って自分の本当の考え方や気持ちを文にしなければという思いに駆られ、好きなように書いてみました。
また叱られたら「私の考え方や想いは私のものです!」と反論するぞ~と勢いだけで・・・
その時に国語を担当してくださっていた先生が、廊下ですれ違い様に「あ~、◯◯(旧姓)さん。あなたの作文面白いですね~。うん、うん、あなたの感覚が面白いのかしらねー。良かったですよ」
と声をかけてくださった事で書く事への怖さが取れ、好きに書くようになりました。
正直、今でも何がどのようによかったのか。どう面白かったのか。全くわからないし、もしかしたら誰かと間違えた~
なんてこともあるかもしれないです。
今、お子様達を拝見し、お話を伺っていると、あの頃の私と同じような思いをしているお子様が多いことがよくわかります。
「作文とはこうあるべき」
と大人から言われ、自分らしさや子供らしさが隠れてしまっているのではないでしょうか。
「文にする」ことにばかり気を取られて考え方や気持ちを表現することが出来ずにいると出来上がりはうわべだけのつまらない作文になってしまいます。
ひなで一緒に作文練習をしているお友達は、皆んな笑顔で自分の思いを自由に書き、自由に発想しています。
私に声をかけてくださった先生のように皆さんにも何かのきっかけを作って差し上げたいです。
作文でお悩みの皆様!一緒に練習してみませんか~?
一人でも多くのお子様に作文の達人になって欲しいです。