昭和女子大学附属昭和小学校
幼稚園から大学までが同じ敷地内にある、都内では他に類を見ない私立小学校です。
幼稚園は来春から子ども園となり様変わりすることでしょう。
小学校長と幼稚園長を兼務されておられる小泉先生にお時間を頂戴し、学校の教育方針や今後の幼稚園についてお話を伺ってきました。
もう、皆さんもよくご存知の事とは思いますが、小学校入試はAO入試と一般の2種類。
この学校程親子関係の細部まで見られる学校は少ないのでhないでしょうか。
いわゆる「勉強」は学校に入学してから先生や学校を心から信頼して復習を怠らないようにすれば十分でしょう。
この学校が望むご家族は、ご両親でお子さまを大切にし(溺愛し過ぎることとは全く別です)お子さまの成長しようとする力、それをサポートする学校を心から信じる事ができることです。
「信じる」とは簡単なようで難しいですよね。
信じてもらって育つ子どもは心が豊かに育ち、人を愛し、人に愛されるのです。
受験を他人との競争で、他人を蹴落とす事に力を注いでしまうようなご家庭は好まれないでしょう。
この日、私が校長先生とお話しを始めると直ぐにどなたかがドアをノックされました。
校長先生がお返事をされると、素敵な制服に身を包んだお嬢様が二人。
一人はお盆にお茶を2つ乗せて入ってきました。
私にお嬢様方が入れてくださったお茶をおもてなししてくださる。とのこと。
私より先に校長先生にお茶を出そうとして「あっ。」と気付き私の前に先にお茶を出してくれました。
校長先生からは「お盆を机の上に置いてからお出しするのではなく、その為に二人で着ているのでしょ?」とアドバイスもされていましたが、その部分は二人共が気づかなかったようです。
それでも、最後に「本日のお茶は静岡県島田の茶葉です。お湯を90度まで熱してから入れました。」と説明をしてくださいました。
早速頂き、とても甘く優しいお味のお茶でした。
最近では家庭の中にやかんや急須を余り見かけなくなりましたよね。
子どもたちに自らお茶を入れさせ、お客様に自分たちからおもてなしをする。
日本女性としての心を失わないように、経験させているのでしょう。
最初は茶さじ1杯の茶葉で35人分のお茶を入れてしまっていたそうです。
それも経験、失敗から多くを学ぶ姿勢を学校全体でサポートしていく体制が整っている教育。
これが昭和女子大学附属昭和小学校です。